障害のある人もない人も
一緒に暮らせる未来へ
チームで取り組む
自閉症者支援
こんにちは!
「自閉症eサービス@とうほく」のホームページをご覧いただきありがとうございます、代表の佐藤宏満と申します。
「自閉症eサービス@とうほく」は、自閉症のお子さんを持つご家族と支援者のためのセミナーです。
もしあなたが
そう思って、このページにたどり着いてくださったのであれば、少しだけわたしにお時間をいただけないでしょうか。
わたしたちは、自閉症支援に関する情報提供としてのセミナー、勉強会、そして、自閉症者特性に合わせた環境づくりを目指す3日間の集中トレーニング講座を行っております。
最大のポイントは、学んだことをトレーニング形式でやってみる「体験型」のセミナーであること。
自閉症者の状態は、親御さんや支援者たちの関わりに大きな影響を受けるもの。
行動特性が強く、重度の知的障害を併せ持っている自閉症の利用者さんは支援者等による正しい関わりを受けられるようになったこと、見通しが持てる環境で生活するようになったことで状態が改善し、自立して生活したり、グループホームで暮らしたりできるようになった方もおられます。
わたしたちが目指すのは「障害のある人もない人も一緒に暮らせる未来」です。
- 障害福祉の仕事に就きたいと考えている
- 自閉症者の支援に携わる中で利用者さんとの関わり方に困っている
- 親として発達障害を持つ子どもとの関わり方を学びたいと思っている
このような方にぜひ受講いただきたいと考えています。
「自閉症eサービス@とうほく」を運営するまで
「どうしてうまくいかないんだろう」ともがく日々
少しわたしの話をさせてください。
わたしは過去に、ある入所施設で自閉症支援に携わっていました。
働き始めた当初、その支援施設では、自閉症に対する理解が進んでいませんでした。
利用者さんのことを「問題児」「困った人」として扱い、利用者さんを責める職員が多くいました。
「この支援の方法は、本当に正しいのだろうか。もっといい支援ができるのではないか」
そんな疑問を持ち、自閉症支援について調べる中でわかったことは、
「問題行動が起きたとき職員と同じように利用者さんも困っている」ということです。
わたしたちが「問題行動」として捉えていたものは、利用者さんからのSOS。
利用者さん自身もなにかに困っていて、その困り感を訴えたいがゆえに、暴れるなどの行動をとってしまうのです。
「利用者さんに申し訳ない」、後悔と反省から得たこれからの自閉症者支援に必要なこと
それから、青森、仙台や東京まで自閉症者支援について学びに行くと、わたしは頭を殴られたようなショックを受けました。
「完璧な対応」と信じていた支援が、単なる「我流」であることを突き付けられ、自閉症について何もわかっていなかったことに気づいたからです。
今までわたしが接してきた利用者さんたちに「申し訳ない」とすら思いました。
正しい知識をもとにした支援をすれば、利用者さんの行動は変わります。
その証拠に、講座での学びを支援に取り入れると、それまで問題行動が多かった利用者さんが見違えるように穏やかに。
一方で、誰か1人が知識を持っていても、他の人に知識がなければ利用者さんはかえって混乱するのだということもわかってきました。
こうして「正しい知識を身に付けた協力者の輪をもっと広げなくてはならない」と課題に感じるようになったんです。
チームで子どもに関わることの大切さ
そこで4年前から、自閉症に関連したセミナーを独自で開催しています。
毎月開催している、親御さん向けのカフェ(お茶会)では、「もうあきらめています」という悲痛な悩みをこぼされる親御さんもいらっしゃいます。
そのような方にお伝えしたいのは、周囲が正しい関わり方を学び、実践すれば、ご本人の行動も変わっていくということです。
親御さん・支援者がチームとなり、同じ知識・同じ情報を共有しながら、当事者を包括的に支援していくことが重要なのです。
それを実現するために、親御さん・支援者が一緒に学べる環境が必要と考えていた矢先、ご縁があって「自閉症eサービス@とうほくセミナー」を運営させていただくことになりました。
ご家庭や施設で、誰にも相談できずに孤軍奮闘している親御さん・支援者さんたちと寄り添いたい。
みなさまが広く学べる機会と、よりよい支援を目指す仲間同士がつながれる場をつくりたい。
そのような思いで「自閉症eサービス@とうほく」を運営しています。
自閉症のご本人だけでなく、ご家族や支援者を含めたみんなが「しあわせ」に過ごせる社会を目指して、一緒に学びませんか?
講師陣の紹介
中山 清司(なかやま きよし)先生
自閉症eサービス全国ネット 代表
大阪市立大学文学部人間関係学科卒業。和歌山大学大学院障害児教育修士課程修了。
略歴
著書
佐々木 康栄(ささき こうえい)先生
公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・ファイナンシャルプランナー。
秋田県出身。福島大学大学院人間発達文化研究科・学校臨床心理専攻修士課程修了。
略歴
著書
門 眞一郎(かど しんいちろう)先生
略歴
前田 淳裕(まえだ あつひろ) 先生
NPO法人夢 副理事長
株式会社NEXT.com 代表取締役
公認心理士
略歴
全国各地で行政機関への助言や講演活動を行いながら、実際の現場で発達障がい児者への支援に取り組む実践家でもある。自閉症支援を分かりやすく伝えるスタイルはたくさんの受講生から好評を得ている。公認心理師としても活動中。 現在は、発達障がい者支援コーディネーター(圏域支援体制整備事業)モデル事業、行動援護従事者養成研修中央セミナー(全国版)講師等を務める。八戸市健康福祉審議会障がい福祉部委員、乳幼児健診での発達相談員、精神発達精密健康検査心理判定員等も務めている。 約20年間にわたって、発達障がいのある方(幼少期〜成人期)への支援現場で活躍している。
【2004年】 【2015年】
発達障がいに特化した支援を行うNPO法人 「夢」を設立。副理事長を務める。
自閉症支援者育成のためのセミナーや研修会で講師として活躍している。
株式会社NEXT.comを設立し、代表取締役社長に就任。
青森県初の重度の自閉症スペクトラム専用のグループホームを運営する。
真船 亮(まふね りょう)先生
略歴
大学卒業後に障害者グループホーム、入所施設等に従事し、自閉症支援に携わる。その後、合同会社オフィスbonに入社し、専門的に自閉症支援を行い、bonワークス枚方の管理者となる。 自閉症eサービスでは全国ネット、@大阪・奈良で講師として活躍し、人材育成にも力を注いでいる。 特に自閉症者で行動特性の強い方へのアプローチとして氷山モデルや行動機能を用いてセミナー講師として登壇している。
カリキュラム
発達障害や自閉症についての基本から、障害の特性を踏まえてた実践的なトレーニングまでを網羅した講座です。
- 正しい支援の方法で自閉症者の成長を見守りたい方
- 「点」ではなく「線」で自閉症者の成長に合わせた支援をしたい方
- 「いま目の前にいる子どもにどう接すればいいのか」など現実的な内容を学びたい方
- 目の前にいる1人ひとりに応じて行動を選び取れるようになりたい方
は、ぜひご参加ください。
自閉症者の親御さん、ご家族、支援者の方など、自閉症者の方の生活に関わる全ての方が対象です。
トレーニングセミナーの様子
①アセスメント
自閉症スペクトラムのモデルさんが会場に来てくださり、その方のアセスメントを取ります。
アセスメントとは、個々の自閉症の特性やスキル、ニーズを理解するための 検査です。
講師の方から評価キットを用いたアセスメントの取り方を教えていただきながら、参加者が実際にモデルさんを相手にアセスメントを取ります。
➁支援ツール作成(構造化)
参加者がグループごとにそれぞれのテーマに取り組みます。今回は、「テーブル拭き」「窓ふき」「運動」の3つのテーマでグループに分かれました。職種の異なる方々と意見交換や共同作業をすると新たな気づきや発見があります。
アセスメント時に出来ていなかった部分をできるようにするための支援ツールを考えて作成します。彼に伝える、教えるためにはどうしたら良いのか?アセスメントから得た情報をもとに考え、手を動かします。
③再アセスメント
グループごとに作成した支援ツールをモデルさんに使って頂きます。
テーマの活動ができるようになったのかどうか、再度アセスメントを取ります。
④再構造化
支援ツールを使ってみても出来なかった部分は、支援ツールを改良して再試行します。モデルさんができなかったことが最後にはうまくできるようになる瞬間に立ち会えた時は、感動的です。
利用者さんのビフォー・アフターはこちら↓
仙台でのトレーニングセミナーの様子↓
セミナー受講生の声
たくさんの学びと気づきを得られたセミナーでした
(障害者支援施設「高清水園」支援課長・木村英司さま)
今回の3日間のトレーニングセミナーではたくさんの学びと気づきがありました。
2年ぶりに現場に復帰し、支援において忘れていたことを思い出すきっかけにもなり、また改めて自閉症支援が好きなんだなと感じたセミナーでした。
中山先生からTEACCHのコアバリューをモデルさんの支援を通して体感することが出来ました。
来年は現場スタッフにも参加してもらいたいと思います。
自閉症支援における一流の先生からの学びが財産となりました
(医療法人ソレイユ児童発達支援/放課後等デイサービス「らーそ」児童支援管理責任者・Kさま)
今回の3日間のトレーニングセミナーを通して支援の考え方とアプローチ方法について具体的に学ぶことが出来ました。
支援現場においてどのようなところから支援をしたら良いか迷いが生じたり、どのようにして生活支援に組み立てていくかについて明確になったセミナーでした。
秋田で自閉症支援の一流の先生から本質の学びが出来たことは私にとって財産になりました。
ありがとうございました。
改善のために何が必要なのかを実践の中から学べました
(障害者支援施設「愛生園」・日諸享貢さま)
満足できる内容でした。
今回、「家事スキル習得」までの一連のプロセスを実践させて頂きました。
対象者にも実際に作成した手順書を使用してもらう事で、普段の研修とは違い支援経過をみてわかりやすく追う事ができ、改善についての検討も細かく考えて行うことができました。
明確な答えが道しるべとなりました
( 生活介護事業所「たけのこ」・加藤晴樹さま)
非常に満足です。
日々、悩み・感じていることを前田先生が代弁してくださり、答えが明確で、これからの自分の道しるべになると感じています。
ありがとうございました!
スキルアップを目指していきたいです!
(障害者支援施設「愛正園」・高橋義仁さま)
満足です。
実際に手順書をもとに行われた支援について、映像で見られたのが学びになりました。
また自立到達点の考え方なども奥が深く、印象に残るものです。
研修の内容を仕事に反映させていきたいと思います。
「できた!」と思える喜びをたくさん経験させてあげたい
(「もろびこども園」・豊村美保子さま)
不適切な行動を少なくし、持っている力を最大限に発揮できるような支援を行いたい。
「できた」と思える成功体験をたくさん経験させてあげたいです。
自己肯定感を高めていけるような支援をこれからもしていきたいと思いました。
アンケートから
Q1:この基礎講座(第1回目)の内容はいかがでしたか?
Q2:この基礎講座を友人に勧める可能性はどのくらいですか?
「自閉症e講座@とうほくセミナー」のポイント
①「自閉症」について広く網羅する充実のカリキュラム!
軽度発達障害から重度自閉症まで個々に取り上げた講座があります。
自閉症独特の行動に対してどうコミュニケーションをとればいいのか、ご家族や支援者が日ごろ直面しがちな悩みを網羅します。
さらに、特性に合わせた余暇の使い方など、幅広い知識を扱います。
日常生活における自閉症者との関係において、役立つスキルを提供します。
②「他の子と何か違うかも?」、診断前の幼少期の関わりから学べる!
発達障害を持った子どもには、独特のものの見方、考え方、感じ方があります。
それを理解することで、接し方や関わり方が理解できるようになります。
発達障害とまだ診断されていないけれど「他の子どもさんたちとは何かが違う」「どう扱っていいかわからない」と悩んでいる方も、ぜひご参加ください。
③実践から学べる!今日から身につくトレーニング!
学んだ内容をトレーニング形式で実践してみる「体験型」のセミナーです。
「勉強になった」で終わらせることなく、「今日から使える」スキルに落とし込むまでが講座のゴール。
実際のシチュエーションごとに、自分がどのように行動すべきかがはっきり理解できるようになります。
④充実したフォローアップ!
セミナーにご参加いただいた方には、無料相談会の機会を設けております。
個人的なご相談もお聞きすることが可能です。
⑤専門家や現場の支援者から学べる!つながれる!
発達障害を専門に診察している医師や研究者、また現場で実際に支援者として長く経験を積んできた人たちを講師としてお招きし、最新の情報を共有していきます。
常に新しい情報を取り入れ、家族や医療者、支援者が同じ知識を共有し合えるチームとなる場を提供します。
お申込み・お問い合わせについて
①お申し込み
OHANA公式LINEから簡単にお申し込み頂けます。クレジットカードまたは銀行にてお支払い頂きます。お申し込み後、完了通知メールが届きます。
②研修案内
随時LINEにて研修情報をお送りいたします。オンライン講座の場合は、ZOOMリンクもセットでお送りします。
※オンラインで受講される方は、事前にZOOMアプリのインストールが必要です。
③受講
オンライン参加の場合、ZOOMリンクをクリックして受講して頂きます。対面の場合は、会場までお気をつけてお越しください。
よくある質問
Q:受講するには年間パスが必要ですか?
A:いいえ、単発のセミナー申込みでも大丈夫です。ただし、全国とローカルプログラ ムで合わせて5回以上セミナーを受講される場合は年間パスを購入し、会員料金で受講された方がお得です。
Q:初めて自閉症支援のセミナーを受講しますが、どの講座から受講したらよろしいでしょうか?
A:初めての方には自閉症の基礎講座として「自閉症を正しく理解しよう(特性・手立て編)」の受講をおすすめいたします。
Q:セミナーの申込方法を教えてください
A:申込みはOHANA公式LINEの「セミナーの概要」からお入りいただき、受講したいセミナーをタップしてお申込みください。
Q:トレーニングワークショップはどんな内容のセミナーですか?
A:実際にモデルさん(学童期と成人期の当事者さん)に協力していただき、障害特性を調べる→特性に合わせた環境設定と支援ツールを作成する→作成したツールが本人の特性にマッチしているか確認する→再調整するという自閉症支援のプロセスを体験しながら学べる内容です。支援現場、ご家庭ですぐに活用して頂ける実践的な内容となっております。
アメリカ最先端の自閉症支援プログラム「TEACCH」を取り入れた研修も行っています。
最後に
あらためまして、佐藤宏満です。
自閉症というのは 1人ひとりの違いが大きな障害で、自閉症者はその違いをわかってもらうことをとても苦手としています。
たとえ1人では生活できなくても、支援があれば自立して社会で暮らしていくことができるのに、それを理解している健常者が少ないがゆえに、自閉症者は社会で孤立せざるを得ない現状がありました。
そんな状況をどうにか変えたいと、かつてわたしは孤軍奮闘していた時期がありました。
「自閉症についてもっと知りたい」と思うものの、秋田にはまだ自閉症について学べる体制がないどころか、「別に専門的な知識まで学ばなくてもいいんじゃない」という空気さえあったのです。
そこで県外まで学びに出ては、その学びを共有するために独自のセミナーを開いてきました。
そんな思いを持っているわたしが、このたび「自閉症eサービス@とうほく」セミナー事業を引き継がせていただくことになりました。
もともとこのセミナーは、仙台に住んでおられる当事者のご家族の方が、個人で開いておられたセミナーです。
ご高齢になられたこと、ご自分も自閉症の子どもさんを持っておられ、お世話に集中したいということで、わたしが引き継ぐことになりました。
もし、あなたが今「お子さんにどんなふうに接したらいいのか」「子どもさんの将来のイメージがつかない」と絶望的な気持ちになっているなら、ぜひ受講をご検討ください。
また「専門的な知識を持って正しい支援を提供したい」という支援者の方もぜひお越しください。
もちろん、支援者や親御さん以外の方でも大歓迎です。
今や、8人に1人が自閉症と診断される時代です。
自閉症とは何かについての知識を得たいと思っている方にもぜひおすすめします。
いま、持っている悩みには必ず解決の糸口があります。
何らかのヒントが得られることをお約束します。
「自閉症eサービス@とうほく」・佐藤宏満